IAFA初見感想レポ
忘れないうちに、細かいお話の事とか、
演出の事とか残しておこうって思ったので…
こちらはちょっと真面目な話。
セリフについても触れるのでネタバレあります。
今回観て思ったのは、
日本を舞台にこうゆう物語を作るのって
現状では難しいんだろうなぁと思った。
日本にだって長い長い歴史はあるけれど、
やはりそこは島国の日本と地続きで隣の国があるオーストリアでは大きな違いがあるんだよね。
自分のルーツについて、きちんと考える日本人ってどのくらいいるのかな?とも思うし、
かくゆう自分は?と問われるときちんと答えられる訳もないです。
セクシャリティについてもやっと日本は、
昔に比べたらオープンになったけど、
それでもカミングアウトしなきゃいけない世の中なのは変わりないし…
いまセクシャリティも分類が凄く沢山あって自分がどこに当てはまるかも簡単には見つけられない時代だし。
ノブレス・オブリージュのような、
故郷愛のような精神を持つジョージは
いい子過ぎない??とも思うけれど、
そこはミュージカルだからね!って割り切れる軽さがあるのもIAFAの魅力だと思う。
あとね、馬鹿にされたり、ハリウッド女優との格差みたいなものに落ち込んだり、凹んだりするのがキュートだなぁって。
エマの好きなところは、
全ての誤解が解けてお互い両思いだってわかったのに、自分は「エマ・カーター」だからと、ジョージの元を去ってしまうところと、
自分でヘリコプターを運転しちゃうところ。
そして最後に「キスして!」ってせがむのがめちゃめちゃ可愛い!!!
エマは虚構の人物であるとエマ自身がしっかりわかってるのがいいなぁと今回観ていて凄く感じた。
リチャードはエマをわがままわがままと言われるけど、そこまでかな??
そんな事言うなら、リチャードのほうがよっぽど胡散臭い…
ホテルに来て早々「彼」のことを匂わせるあたり、なんか絶対裏で企んでるだろ?お前!ってなる。
言動がいちいちカンに触るんだよね。
エマ…よく耐えられるね。多分、敏腕(悪どい?)マネージャーのおかげで大女優に成れたから逆らえないんだろうな…
でも軽くパワハラじゃん…
そして…
アンナ。アンナですよ…
お笑い枠になっちゃってるけど、
ステータスでしか相手をみないタイプ。
ちんちくりん!その通りだよ…
舞踏会でフェリックスに言うセリフが…
はぁ?どの口が言ってるの?逃がした魚は大きいから?
あぁゆうタイプの人たちは何が楽しくて生きてるんだろうって思ってしまう…
フェリックスのオプションしか見てなくて嫌だなぁって…フェリックスもなんでアンナがいいんだろう?
だからパブロとの対比がしっかり出てるなぁって思ったし
パブロは一目惚れした時から、一途で目がキラキラしていて…
あれはありちゃんの役作りなのかな??
そうならば大成功。
パブロが一目惚れした相手に対する態度が
愛に溢れててフェリックスはタジタジなんだけど、あんなに熱烈にそしてキラキラした目で
微笑まれたら落ちちゃうよね。仕方ない。
一瞬なんだけど、娘役同士で組んで踊るタンゴのシーンとかあって
どうして同性同士でペアで踊るときに、
なんだかエロスみたいなものを感じてしまうんでしょうね。不思議。
みんな上手だなぁと思いました。
芝居の月組っていうのもあるとは思うが。
音楽が凄くどれも良くて、耳に残る。
あとトップ2人のハーモニーが凄く良くなった!聞いていて私は心地よく思う。
2人とも努力したんだろうなぁ、
2人で沢山練習したんだろうなぁと
しみじみ思ってしまった。
伸び代があり、しっかり伸ばしていけるのは
とても良いことだなぁ。
次の東京でどこまで進化、深化しているのか、
観るのが楽しみです。
月組最高♡